NEWS HEADLINES

北朝鮮の党大会と政治変化・金正恩主義が浮上するか

ニュースリリース|トピックス| 2026年02月08日(日)

Facebook

【統一研究院】『北朝鮮の党大会と政治変化』(要約)2026年2月5日

 北朝鮮において党大会は主要な政策決定及び政治変化の場である。北朝鮮は金正恩時代の党・国家体制に基づき、第7回及び第8回党大会において、前回党大会以降の期間をいわゆる「総括期間」、すなわち党大会と党大会の間の期間として設定した後、この期間に行われた主要な国政状況を総括的に評価し、今後5年間に推進する主要政策を提示した。

 これに基づき、2026年初頭に開催が予想される第9回党大会においても、北朝鮮は第8回党大会以降の過去5年間に推進した主要政策、すなわち国家経済発展5カ年計画と国防力発展5カ年計画などの推進状況を評価し、今後5年間に北朝鮮が推進する主要政策の方向性などを提示すると予想される。

 また北朝鮮は第9回党大会で「党規約」改正、イデオロギー変化、金正恩権力固化及び偶像化、労働党などの組織及び人的構成変化、後継問題などで代表される主要な政治変化を模索する可能性を排除できない。こうした文脈を考慮した本研究の目的は、北朝鮮の歴代党大会を総合的な観点から分析・評価することで、2026年初めに開催が予想される第9回党大会を政治変化を中心に一定程度展望することである。

 まず、北朝鮮が第9回党大会を開催する場合、「党規約」改正が行われると予想されるが、「党規約」の基本構造が変化する可能性は大きくないと思われる。第9回党大会を契機に変化する可能性のある北朝鮮の権力構造に関連し、最も注目すべき事項は、北朝鮮が第8回党大会改正「党規約」で「党総書記の代理人」と規定していた「党中央委員会第1書記」を、第9回党大会改正「党規約」でもそのまま存続させるかどうかであると言える。

 もし第9回党大会を契機に、過去約5年間空席だった「党中央委員会第1書記」に任命される人物がいるならば、その人物が金正恩の後継者地位確保において非常に有利な立場に立ったことは否定しがたいと思われる。

 次に、「党規約」全文において、いわゆる「金正恩(革命)思想」などを金正恩の独創的な思想だと主張し、金日成・金正日主義を継承・発展させた金正恩(革命)思想が今後、労働党の最高綱領となることを規定する可能性を排除できない。

 最近の金正恩政権における思想の強調が顕著な現象は、第9回党大会を契機に北朝鮮のイデオロギーに重要な変化が生じる可能性を高めていると見られる。いわゆる「金正恩主義」への志向は比較的明確な北朝鮮のイデオロギー的方向と言える。しかし金正恩革命思想に関する一連の思想理論化作業が北朝鮮で数年にわたり展開され、最近加速化しているとはいえ、それが直ちに第9回党大会で完成されると断言するのは難しい。

 最後に、北朝鮮は第9回党大会で経済発展5カ年計画の履行状況などを総合的に評価した後、新たな経済発展のための政策を発表する可能性が高いと思われる。これとともに金正恩政権は軍事力強化に関連する政策も提示すると予想される。金正恩委員長はすでに核・ミサイル能力の高度化を持続的に推進すると同時に、通常戦力を強化・発展させる政策を第9回党大会で提示すると予告した。一方、北朝鮮が2023年末から対南戦略として堅持する敵対的二国家論と非核化不可論及び核保有国地位を認められる条件で米国と対話できるという立場が第9回党大会で変化する可能性は大きくないと思われる。

 一方で、中国戦勝80周年記念行事出席を契機に行われた金正恩委員長の訪中以降、北朝鮮が中国との関係を回復する中でグローバル・サウス諸国との関係増進も模索し始めた点から、第9回党大会が北朝鮮が外交的地平を多様化・拡大する契機となる可能性に注意を払う必要がある。


ニュースヘッドライン