ニュースリリース|トピックス| 2025年04月26日(土)
北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記の最側近である趙勇元(チョ・ヨンウォン)労働党組織書記が2カ月近く公式席上に姿を現していない。韓国政府はさまざまな可能性を念頭に置いて、北朝鮮の関連動向を注視している。
韓国・統一省当局者は4月22日、趙書記の動向に関する質問に「身上変動の可能性を念頭に置いて動向を注視している」と明らかにした。趙秘書は金委員長を近距離で補佐する最側近で、「金正恩の影」とも呼ばれる。彼は労働党政治局常務委員と中央軍事委員会委員、組織指導部長などを兼任している。
とくに、組織指導部は労働党の専門部署の中でも核心部署とされる。北朝鮮のすべての核心権力機関を統制・監督するなど、強大な影響力を持つと評価される。
趙書記が公開報道で把握されたのは、2025年2月28日のケボン地区地方工業工場と総合奉仕所の着工式が最後だ。同年4月15日に金日成主席の誕生日を迎え、党の高位幹部が錦繍山太陽宮殿を参拝した時も、趙書記の姿は見られなかった。
統一部当局者は「個人的な身上の問題でない限り、注視する必要がある」と話した。
李日煥(リ・イルファン)党宣伝書記も、2025年1月初めに金委員長が努力革新者及び功労者と記念写真を撮影した際に確認されたのが最後だ。統一部当局者や北朝鮮の高級幹部が姿を消した背景について「過去の事例を見ると、老齢による引退、持病の発生、革命化教育、粛清など様々な可能性があると見ている」と話した。
2025年4月23日京郷新聞