ニュースリリース|トピックス| 2025年03月17日(月)
北朝鮮が原子力を推進動力とする原子力潜水艦を製作している建造現場を金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が視察したシーンを公開した。原子力潜水艦と水中発射核戦略兵器の保有は、北朝鮮が2021年1月の第8回労働党大会で国防力発展の核心5大課題の一つに挙げたものだ。原潜の実体とロシアとの協力の可能性に関心が集まっている。
朝鮮中央通信は8日、「金委員長が重要造船所の船舶建造事業を現地で指導した」とし、「党第8回大会の決定によって推進されている核動力戦略誘導弾潜水艦の建造実態も現地で把握した」と報じた。
金委員長は「比類なく脅威的な艦艇が敵対勢力の悪習化された『包囲外交』を制圧する核強国の強力な抑止力としての使命を遂行しなければならない」と注文した。また、米韓両国を対象に「膨大な戦略資産の常時的な出没でわが国の主権と利益を厳重に脅かしている敵たち」とし、「彼らの海上および水中軍事活動を決して座視しない」と述べた。
北朝鮮は2023年9月に潜水艦「キム・グンオク英雄艦」を公開し、「初の戦術核攻撃潜水艦」と称したことがあるが、「核」という表現が入っただけで推進動力は原子力ではなかった。当時、統合参謀本部が「正常に運用できる姿ではない」と評価したことがある。
しかし、今回公開された原子力戦略誘導弾潜水艦は、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載した原潜を意味する。戦略誘導弾という表現も、ミサイルに核弾頭を搭載するという意味で、原子力推進潜水艦と核搭載水中発射兵器の開発が相当なレベルに達したことを対外的に誇示するためのものと解釈される。
キム・グンオク英雄艦より大きく、SLBM搭載数量などを考慮すると、長さは100m、排水量は3000トン以上と推定される。4000~5000トン級と推定される駆逐艦または護衛艦の建造場面も一緒に公開した。
しかし、先に公開されたキム・グンオク英雄艦は通常の運用が難しいレベルであり、それより大きな艦型の潜水艦が実際に水に浮かんで軍事的性能を発揮するまでに相当な時間がかかるというのが専門家の大方の分析だ。
軍関係者は「キム・グンオク英雄艦より大きく作っているようだが、原子力推進が事実だとしても、技術的難易度がより高いため、進水するまでに今後2~3年かかり、原子力推進運用にはさらに数年かかるだろう」と否定的に見ている。ただ、ウクライナ戦争で北朝鮮と親密になったロシアが北朝鮮に原子炉技術を提供すれば、この期間は短縮される可能性があるため、軍は両者の技術協力の可能性を注視している。
(ソウル経済、2025年3月10日)