ニュースリリース|北朝鮮 Live!| 2025年01月08日(水)
北朝鮮ではこれまで「科学技術を重視」することが叫ばれてきた。社会的にこれがどう実践されているか。1つのケースとして、農業科学院のパク・ウンリョン部員に話を聞いた。
――最近、朝鮮で科学技術を重視する社会風土を確立するために、どのような事業が行われているのか。
科学技術発展のためには、科学者、技術者だけでなく、全国的、全社会的に科学技術を重視する気風を確立することが重要だ。とくに、地域や単位の発展を牽引していく幹部が高い科学技術力を持つことは必須の要件だ。
そのため、幹部の科学技術実務レベルをより高めるための重要な措置として、「金曜科学技術学習制度」が実施されている。
金曜科学技術学習制度が実施されてから、科学技術学習は無条件で義務的な事業となり、幹部は科学技術に命をかける観念と姿勢を体得するようになった。
――科学技術を重視する社会風土はどのように確立されているか。
2024年10月15日から25日まで平壌の人民大学習堂で開催された「先進科学技術及び製品展覧会2024」は、大衆の科学技術の発明への熱意が高まり、全社会的な科学技術重視の風潮が確立されれば、科学の力、国家の力はそれだけ大きくなることを示した。
展覧会の重要な目的の1つは、先進的な科学技術の伝播力と吸収力を最大限に高め、あらゆる部門、地域、単位の競争心、意欲を高め、一日も早く先進の仲間入りを果たし、科学技術全般と経済全般の上昇局面と前進の勢いを高めることである。
展示会には全国から約480の単位が参加し、当該分野で先進的な技術として認められている約2200の先進科学技術とその応用技術製品が出品され、2023年に比べて参加単位と出品件数などが1.4倍以上増加した。
参観者は、先進科学技術の優先的な普及と絶え間ない交流、積極的な協力は、科学技術全般を確固たる上昇段階に導き、均衡的な発展を実現する強力な促進剤であることを実感したと語った。