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質の向上を図る北朝鮮の楽器工業

ニュースリリース|北朝鮮 Live!| 2023年12月10日(日)

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 朝鮮の楽器工業部門で科学技術力の向上による品質向上を推進していることと関連し、文化省担当部員のオム・セフン氏に話を聞いた。

――朝鮮の楽器工業部門で質を高めるための努力について説明してほしい。

 
社会主義文明国建設の要求に合う現代的で民族的な楽器をより多く生産・普及させようという党と国家の意図に基づき、朝鮮では楽器展示会を頻繁に開催している。2023年9月18日から22日まで行われた第11回平壌楽器展覧会は、日増しに飛躍する楽器工業の発展像を直観的に示している。

 展覧会は楽器生産と研究で成し遂げられた成果を紹介・宣伝・普及し、楽器の質的向上成果と経験を広く共有・交換し、楽器生産を限界まで引き上げることを目的として行われた。「楽器の質向上」をテーマに5日間行われた展示会には、国立楽器研究所、平壌楽器工場、平壌民族楽器工場、金元均名칭平壌音楽総合大学をはじめ、全国の20余りの単位が参加した。

 前回の第10回展示会より数百台以上多い約1120台の楽器と数百点の楽器部品、消耗品が展示された。

――今回の展示会の特徴は何か。

 
今回の展示会の特徴として、楽器製作において中央と地方の差が激減したことが挙げられる。江原道高山栄誉軍人楽器工場から高音低音、中音低音、低音を出品したが、専門家の評価によると、音色と音質をはじめとするさまざまな指標がほぼ完璧になった。

 工場長の話によると、成果の秘訣は科学技術力の向上に死活をかけたことにあるという。低音台を生産する単位がいくつかあるが、この工場の低音台は本当に高い水準だと評価できる。

 国立楽器研究所では、カヤグムとヘグム、ウグムとオクリュム、ヤングムなどの弦楽器、チョデ、ダンソ、トゥンソをはじめとする管楽器の改良で顕著な前進を遂げている。

 金元均名称平壌音楽舞踊総合大学楽器製作学部でも460型のオウム琴と子ども用の琴の改良研究事業を行い、発明権を取得した。そして、民族楽器であるソヘグム、カヤグム、オウングム、チョデ、タンソの改良研究成果を平壌民族楽器工場に導入した。

 ソヘグムとカヤグム、チョデ製作技術が国家非物質文化遺産に登録される成果も達成した。民族木管楽器の固有の音色がよく表現され、カヤグムとチャンゴの音質が大幅に改善され、ヘグム楽器の不協和音、音程不安を完全に克服するための科学技術的問題が解決された。

 他にも平壌楽器工場をはじめとする全国各地の楽器工場でも科学技術力を増大させ、人民が好む「銀の鈴」手吹き金、バヤンなどの国産化比率を高めるための事業で多くの成果が得られた。

 今回の展示会では、楽器の改良と開発で達成した成果についての交流のために、科学技術発表会を通じて、新しく改良した楽器製作経験と原理、方法についての普及事業が行われ、新しい技術を習得しようとする熱意が高かった。



  • 出品された管楽器

  • 出品されたオルガン

  • オム・セフン氏

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