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国土管理で「美しさ」を追求している北朝鮮

ニュースリリース|北朝鮮 Live!| 2023年11月21日(火)

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 朝鮮の国土環境保護事業では、その美しさが重視されている。この点について、国土環境保護省責任部員のコン・スンチョル氏に話を聞いた。

――最近、国土環境部門で「美学討論会」がしばしば開催されている。なぜ「美学」なのか。

 
2023年夏に行われた国土環境保護部門美学討論会をきっかけに、全国の国土環境保護事業でそのうつくしさ、いわゆる美学性が重視されている。これは、国土管理事業を社会主義強国建設の要求と北朝鮮の具体的な実情、朝鮮人民の思想感情と志向に合わせて進めていくことが大事だ、ということだ。そうして、祖国の山河をより美しい、「三千里錦繍江山」として子孫万代まで続く、幸福な生活が保証されるという、地上の楽園として築いていくためだ。

――2023年夏の国土環境保護部門美学討論会のテーマと目的は何だったのか。

 2023年8月28日、平壌市の科学技術殿堂で「山林と生態環境」というテーマで行われた。今回はオンラインでの開催となったが、森林がうっそうとしている夏季の気候条件に合わせて、森林造成と保護において生じる科学技術的問題と発展の動向を開示し、討論するために行われた。

 国土環境保護部門とその関係者や科学者、教員などが参加したが、森林造成などで全国の見本となるべき業績を上げたさまざまな単位が持つ経験と教訓、森林保護のための対策などが議論された。

――優秀な地域はどこか。

 
科学的で将来につながるような森林造成を行いながらもその景観の美しさを高めたテチョン郡と、景観工事を効率的に、経済的な実利を高めながらもその実用性と美しさを想像したクチャン郡が高い評価を受けた。とくに澄んだ水がたたえられているテチョン貯水池と、その周辺に広がるうっそうとした森林は、人々が美しい自然の世界に浸り、生態環境保護の重要性をさらに体感できるものとなっている。

 一方、貯水池と保護林の実用性も高まった結果、人々を立派な森林と生態環境を整えていくやりがいと喜びの中で、さらなる発展を促す結果となっている。クジャン郡では景観工事を進めるにあたって構造物の配置を立体的にし、生態環境を穏やかにし、周辺の環境に親和的でありながらも、工学的な機能を円滑に行えるように設計されている。

 自分たちの地域の自然地理的条件と特性に合わせて、景観的効果と構造的および生態的要求をも反映させ、配置や形式と構造を合理的に解決することで、災害防止と土地保護、生活環境改善にも貢献するようにしている。

――現在、全国的にどの事業が進んでいるのか。

 
すべての道や市、郡で森林を設計し、造成し、景観工事をするうえで党の国土管理政策と主体的美学思想の要求が正確に実現できるようにし、国の生態環境を改善していくようにするための事業が積極的に推進されている。

 一方、グリーン経済に移行するための物質・技術的土台をしっかり備え、北朝鮮をより美しく文明な国に、より優れた生態環境と景観を備えた世界先進国に転換させていくようにしている。



  • 新しく変貌したテチョン郡貯水池の保護林

  • 美観工事が行われたクチャン郡

  • コン・スンチョル氏

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