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知的所有権制度を強化する北朝鮮

ニュースリリース|北朝鮮 Live!| 2023年10月09日(月)

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 朝鮮民主主義人民共和国知的所有権総局が主催し、2023年6月19日から7月18日まで第17回国家発明展覧会が開催された。同総局のキム・ギフン処長から知的所有権制度と今回の展覧会について話を聞いた。

――朝鮮民主主義人民共和国知的所有権総局という組織はどのような組織か。

 
知的所有権事業に関する中央指導機関として2022年8月に組織された。発明権や商標権、工業意匠権、著作権など知的所有権に関する国家的な指導管理事業を担当し、この部門で国際機関や他国との交流、協力事業を行うことになる。

 知的所有権事業をさらに強化するための国家的措置に基づき、新しく組織された総局では、今回主催する発明展の準備に力を注いでいる。展覧会組織委員会では、知的創造物を保護する基本的な法律制度である知的所有権制度が全社会的に技術革新を促進し、科学技術成果の産業化を加速し、経済と科学技術競争力を強化する重要な手段であることを実感できるように、そして5カ年計画の完了と整備補強計画の遂行、人民経済発展の12の重要な高地(目標)指令の好機となるように、準備事業を強力に推進してきた。

――今回の展覧会のテーマと目的は何か。

 
テーマは「発明と国産化、再資源化」だ。この展覧会は、人民経済の各部門で国産化・再資源化を実現し、発明権と特許権を取得した技術や製品を展示し、普及と交流、流通事業を展開し、科学技術成果を社会全体で共有することだ。また、軍人や労働者の知的所有権に対する社会的意識をさらに高め、経済発展と人民生活の向上を積極的に推進することにある。

――ヴァーチャルな展示会方式で行われているのか。

 
そうだ。国家資料通信網「発明」ホームページを通じて行われている。

――参加規模はどうか。

 
省、中央機関、各省人民委員会を含む全国の数百の単位から、近年数年間に発明権、特許権を取得した1200件以上の提案が出品された。

――優秀な発明や提案についていくつか紹介してほしい。

木星対外建設経済技術協力調査所で開発した動物生長促進用組成物は、豚、鶏をはじめとする畜産、家禽生産部門で増体効果を著しく高める。咸興栄誉軍人樹脂日用品工場では公共建物、住居、船、客車、バスなどの床板として利用できるリノリウムを国産化し、軽工業省繊維設備高速化研究所では円筒式高温液体染色機を開発した。

 龍岳山建材工場でも農業と畜産部門で千粒質量を増加させ、情報当たりの収穫高増加に貢献できる有機栄養物質を含む微量元素複合肥料を開発し、特許権を取得した。

 今回の国家発明展覧会は、科学技術成果を積極的に共有し、私たちの原料と資材、私たちの技術に基づき、人民経済発展の12の重要高地を無条件に占領するための闘争を加速させるうえで1つの意義深い機会になると思う。



  • 第17回国家発明展覧会を紹介するパンフレット

  • 繊維設備の高速化を狙う

  • 知的所有権総局のキム・ギフン処長

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