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日用品やアパレルなど国産品の生産が増加

ニュースリリース|北朝鮮 Live!| 2019年12月22日(日)

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 米国主導の経済制裁が続く中、北朝鮮経済について否定的なニュースが多く報道されている。とはいえ、北朝鮮経済は食料や日用品をはじめ国産品の生産が拡大しており、その種類も増えているのが実状だ。

 北朝鮮軽工業省のリ・ソンチョル局長にその事情を聞いてみた。

—軽工業部門で人民消費品の生産現況について教えてほしい。 

リ:日用品の生産では、これまで蓄積されてきた科学技術、特に先端的な技術が導入されてつくられた製品が国内に出回るようになり、国民から高い評価を受けている。たとえば、2019年11月13日に開幕され20日に終了した第30回全国人民消費品展示会は、現在の状況をきちんと表していると言えるだろう。

—この展示会はどのような展示会なのか説明してほしい。

リ:
今回の展示会には約600の工場や企業所で生産された41万点ほどの日用品が出品された。特に製品の質について厳しい評価がなされた。出品された中で代表的なのは、紡績、ニット、靴、アパレル、食料などだ。

 部門別に優秀な製品が選出されたが、たとえば紡績工業部門では洋服やシャツの生地、タオル、浴室タオルなど多種多様な製品がある。 金正淑平壌紡織工場では、国内で生産されたテトロン人絹糸を使って季節別、年齢別、性別ごとに各種洋服生地と花柄とチェック柄などさまざまな模様のシャツ生地などを出品した。 他にも、咸興紡織工場やクソン紡織工場、チョヤン紡織合営会社などからはバスタオルなど、多種多様な製品を出品した。

—最近は紡織工業部門で国家を代表する製品が多く開発されていると聞いている。 

リ:男女シャツ、各種下着のデザインや色使いも多様で、抗菌物質を添加したものなど高付加価値品も人気だ。 ジャケットやセーター、チョキなどは触感がよく、繊維の特性が高く、色も多様だ。 

—今年になって初めて全国靴展示会が春・秋期に分けて開催された。どの工場の製品が優秀だったのか。

リ:
わが国の靴工業の模範であり標準的な工場である元山靴工場と柳原靴工場から、年齢別、性別、職業別、季節ごとによる靴と運動靴が展示された。それ以外にも、季節ごとのバックパックや婦人用、オフィス用カバン、女性用ハンドバック、栄養クリームや美白パック、毛染め、マッサージクリーム、マニキュア、ヘアースプレー、各種液体石鹸などの化粧品が好評だった。

 特に展示会では、一も二にも質の向上と相対的な目標を定め、今年のよい商品・製品と生産過程で生まれた人民消費品について総括したものだ。

—いま軽工業の工場の生産状況はどうか。

リ:全国すべての軽工業工場では高いレベルで生産を正常化するための闘争を繰り広げており、現代化と新製品開発を力強く推進している。朝鮮労働党の軽工業政策の運命は、軽工業工場で生産される製品が人民の心を引きつけられるかどうかに掛かっていると述べた金正恩委員長の言葉を貫徹することを人民消費品の多種多様化、質の向上の最高基準として定めており、社会主義競争と科学技術の威力を先に打ち出した単位に追いつくための競争ブームを起こしている。

 世界的な流れとなっている最新紡織機械技術を国内の実状に合わせ導入したことをはじめ、多くの工場の現代化を完成させており、生産工程と原料、資材、設備の国産化を推進している。

 工場や企業所では、すで人民にとっておなじみとなった食料品と靴、化粧品をはじめとする人民消費品のように、その質を高評価の商品・製品のレベルに引き上げ、人民の嗜好に合った、彼らが好む多種多様な製品を開発するための競争が熾烈に行われている。​ 



  • アパレル以外にも、多種多様な製品が多く生産されている。


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