ニュースリリース|北朝鮮 Live!| 2023年04月30日(日)
朝鮮の農業部門で2023年の農業をきちんと行い、近い将来に国の農業を安定的、持続的な発展軌道に乗せることができる着実な土台を構築するための対策を研究している。
平壌市農村経理委員会のホン・ソンホ処長と話を交わした。
――今年2023年の営農準備のため、どのような事業が進められているか。
すべての農場で今年2月28日まで春の小麦と大麦の作付けが終わり、現在はその肥料管理が力強く進められている。
委員会では区域、郡の農業経営委員会と農場において技術指導書に反映されている通りに科学的な肥料管理を行えるように指導を強化している。
種子の作付け面積に合わせて種子を確保し、営農物資を供給するなどの対策を行いながら、営農とその指導を科学的に展開している。
朝鮮労働党中央委員会第8期第8回総会は、穀物生産目標の達成を人民経済発展12重要目標において最初の目標として打ち出した。委員会では農地の地力を高め農業をきちんと行えるための事業に注力している。
すべての区域、郡と農場で地方別の特性に合わせて質の高い有機質肥料と代用鉱物肥料を生産・供給し、土壌の肥沃度を高めることに努力している。2022年の秋に植えた小麦・大麦が冬季にどのように育ったかを調査し、生育状態を改善するための対策を研究している。
不利な気象気候条件が農業に与える影響を最大限減らし、農業生産に置ける波を克服したいなら、水野問題や灌漑施設の問題を解決しなければならない。風の影響も受けず安全に農業ができても、全般的なヘクタール当たりの収穫高を高めても、現存の灌漑施設の整備・補強と灌漑面積を増やす問題が重要だ。
2023年に計画された灌漑工事を積極的に推進し、5カ年計画期間の国の灌漑システムを完備するための組織作業が進められている。国家的に灌漑工事の対象設計と設備、資材保障の事業も行われている。灌漑施設を補強し、畑を田に転換し、灌漑部門の水質技術的土台を強化するための対策も立てられている。
区域、郡で段階別の計画に従って灌漑構造物を復旧・完備するための事業も本格化している。排水閘門、排水門の状態を点検し、整備補修と新設、水路、排水路の設置などの水路拡張工事もやっている。また、農業の科学技術水準を高めるための事業にも注力している。
予見される災害をもたらす異常気象に備えた技術・実務的措置を準備しながら、該当する農場に実現可能な課題を与え、その履行定型を正確に把握するための対策も立てている。現実的に成果を得られる新たな農業科学技術の成果を紹介・導入して一般化させる事業を展開し、科学的農業の意識向上も図っている。
平壌市の科学技術委員会をはじめ科学研究機関で異常気象に耐えることができる優良品種の種子の普及と、肥料、農薬の効果を最大限高め、科学的栽培技術の確立、土壌改良技術の開発などを今年の農業を科学技術的に行うために生じる問題解決に力を入れている。幹部はすべて農場でヘクタール当たりの収穫量を高めることを第一にし、生産指導を革新的に行えるようにしている。
2023年の農業をきちんと行い、農業の発展目標を実現するために、区域や郡、農業経営委員会と農場の役割を高めるための実務的な対策も研究している。