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2月8日北朝鮮人民軍創建日に何が起こるか

ニュースリリース|トピックス| 2023年02月07日(火)

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<北韓大学院大学 ヤン・ムジン教授>

●2023年2月8日の朝鮮人民軍創建日は、75周年という節目でもあり、正規軍と労農赤衛隊を含めた兵力2万2000人、25種以上の武器を動員する歴代最大規模の閲兵式が予想される。

ー試験をしていない新たな武器、試験は行ったが公式的に発表していない多様な武器が出てくる可能性あり。

●75周年を契機に、7月27日の祖国解放戦争勝利記念日、9月9日の建国記念日75周年など、節目ごとに核兵力中心の国防力をアピールすることによって体制の結束を極大化させることに重点。

●金正恩総書記が直接出席して演説する可能性が濃厚。

ー2018年の70周年行事では、平穏な雰囲気の中で閲兵式での武器公開も縮小し、演説も核武力に言及しないなど落ち着いた雰囲気を調整していたが、2023年にはすでに党総会で強対強を基調とすることを宣言した状況であり、核武力の成果をアピール、今後の開発継続を再確認することが予想される。

ーとくに金正恩総書記が直接出席することと夜間の閲兵式、夜間照明と花火、夜間舞踊会といったお祭りの雰囲気を演出すると同時に、閲兵式の国防力を媒介として指導者と人民の一体感を創出。

●北朝鮮は閲兵式以降、本格的に核ミサイルによる挑発を行うことが予想。

ー党総会で個体型ICBMの開発、偵察衛星発射、戦術核弾頭数量の増大などを予告しており、3~4月に大規模な米韓合同軍事演習に対して全面対決することが予想される。

●今後の朝鮮半島情勢は相当期間緊張が高まるものと予想。

ー米中対立が深まる中、両国の指導者が直接関与しており、南北両首脳が最前線で敵対関係を直接指揮しているという点が、朝鮮半島情勢悪化の主な要因として作用。

ー北朝鮮は2022年、弾道ミサイルを韓国領海内に着弾させたような挑発、無人機、対北ビラへの銃撃などで韓国の対応をうかがうような挑発を行い、その過程で偶発的な衝突も予想される。

ー2023年の北朝鮮は人権問題、経済制裁、軍事訓練など時々刻々と対応するだろう。とくに3月と8月に戦略資産を動員した米韓合同軍事演習に対し、通常角度での火星17型発射、核実験などの強行対応を行うことで朝鮮半島の緊張を高度に高める可能性がある。

●朝鮮半島の緊張が最高潮に達すれば、すべてのイシューは戦争と平和に集中する。

ー経験則からすれば、朝鮮半島の緊張による最大の被害者は南北の国民と韓国経済となるのは自明。

●平和の始まりは対話とコミュニケーション。

ー対話の終わりは対話中断だが、対決の終わりは破局。

ー東西古今の教訓は、対話を行えば平和が見え、対決すれば戦争が見えること。

ー平和のための努力だけが自分と家族と国を守ることができることを思い出すことが必要。

ー通常国家の韓国と分断体制の朝鮮半島で、国民は言葉の爆弾が勇敢な指導者より、苦悩するが安全な指導者を望むということを改めて考えるべきだ。
http://www.spnews.co.kr/news/articleView.html?idxno=61408
 


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