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大雨など自然災害に万全を期す北朝鮮

ニュースリリース|北朝鮮 Live!| 2022年07月02日(土)

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 北朝鮮では6月末から各地で大雨が降り、今後より雨量が増えることが予想されている。そのため、すべての地域と単位で洪水と台風被害に徹底して対処するための闘争が強く行われている。国家非常災害委員会のキム・グァンヒョク部員に、話を聞いた。

 

 現在、中央非常災害危機対応指揮組では、すべての部門、すべての単位の幹部らに注意を促すための事業を率先して注力している。2022年6月26日に大雨が降ったが、これに対処するための分析資料をすべての部門と各道・市・郡にリアルタイムで送り、各種の警報・通信手段を最大限に利用することで、危機発生時に人員と機材をきちんと動員できる準備を行っている。

 

 国家的な危機管理システムを打ち立て、自然被害から人民の生命の安全と国土を照ってして保護するために、国家非常災害委員会では2022年5月、非常災害危機対応指揮組を組織するように中央と各道、市、郡に伝えた。そして災害発生時には、中央非常災害危機対応指揮組が統一的な指揮をとり、事態を的確に、かつ迅速に把握して自然災害には機敏に対処できるように整えた。

 

 暴雨と洪水、強風被害を防ぐための各級で非常災害危機対応指揮組の活動が本格化している。各道では、堤防と貯水池が暴雨・風、洪水の影響を受けないように管理を科学化し、いくつかの発電所には堤防を建設することで洪水による被害が発生しないように推進している。洪水被害を受けたところには警報機材を新たに配置し、監視員の役割と責任を高めている。とくに緊急事態に対応できるように準備にぬかりなく行うこととともに、河川を整備するための事業を迅速に進めている。

 

 中央非常災害危機対応指揮組と各級の同組織では、セメントと鋼材をはじめ被害復旧用の物資を十分に確保するため積極的に行動している。

 

 いま中央非常災害危機対応指揮組の統一的な作戦と指揮により、人民経済のすべての単位と各道、市、組では、洪水と暴風雨による被害を徹底して防ぐための事業に注力している。

 

 今後、大雨が予想される状況において、各地の幹部と農業勤労者は最大限注意を払い、農耕地が浸水しないように対策を立て、万全を期している。農場では洪水と暴風雨から農耕地と農作物を守るため、排水揚水設備をフル稼働させられるように緊張感を持って整備している。

 

 工場や企業所では、気象水門局と緊密に連携し、転校の変動をリアルタイムで知らせ、生産に支障を来たす要素を見つけ出して排除することに本腰を入れている。電気設備への被害を防ぐように注力している。

 

 金属工場では、原料が流出するリスクがないか何回も確認し、雨が入り込んだり浸水しないように施設の補修と防水対策を行っており、電気関係や動力設備に対する点検・補習を徹底して行っている。

 

 化学工業部門の工場や企業では、リスクが高い対象、とくに塩精算単位で海岸の防潮堤と防波堤を補強するための対策を徹底して行っている。電力設備を点検し、不良箇所がないようにスピーディーに補修している。

 

 水産部門では海岸施設を保護し、漁船への被害を防ぐための対策を行っている。リアルタイムで受け取る気象資料を即時に通報する一方、すべての水産基地で非常事態に動員できる各種の手段を抜かりなく整備している。とくに緊急事態となった場合、従業員を安全に非難できるように万全な準備を行っている。

 

 各水産単位では、埠頭をはじめ海岸にある施設の状態をリアルタイムで監視し、漁船を指定された水域へ安全に退避、あるいは滞留させる方法、また養殖場を保護するための事業などを具体的に点検し、必要な対策を立てている。一方、梅雨の季節に水産物加工と保管でミスが出ないように注力している。



  • 2022年6月29日の大雨で氾濫する平壌・大同江。

  • 国家非常災害委員会の幹部たち。

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