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「日本は核を持つべきだ」

ニュースリリース| 2022年04月11日(月)

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<当面、日本の安全保障に日米同盟は不可欠だとしても、米国に頼り切ってよいのか。米国の行動はどこまで信頼できるのか。こうした疑いを拭えない以上、日本は核を持つべきだと私(エマニュエル・トッド)は考えます。(略)核の保有は、私の母国フランスもそうであるように、攻撃的なナショナリズムの表明でも、パワーゲームの中での力の誇示でもありません。むしろパワーゲームの埒外にみずからを置くことを可能にする者です。>

<つまり核を持つことは、国家として自律することです。核を持たないことは、他国の思惑やその時々の状況という偶然に身を任せることです。>

<台頭する中国と均衡をとるためには、日本はロシアを必要とする、という地政学的条件に変わりはありません。ロシアの行動が「許せない」ものだとしても、米国を喜ばせるために多少の制裁は加えるにしても、ロシアと良好な関係を維持することは、あらゆる面で、日本の国益にかないます。感情的にならざるを得ない状況のなかでも、決して見失ってはならないのは、「長期的に見て国益はどこにあるか」です。>
(「文藝春秋」2022年5月号、エマニュエル・トッド=日本核武装のすすめ)
 


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