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【火星17型】ミサイル発射は失敗? 空中爆発で民間に被害か

ニュースリリース| 2022年03月31日(木)

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 北朝鮮が2022年3月16日に発射した新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)火星17型が、平壌上空で爆発したため、破片が雨のように降り注ぎ民間に被害が発生したと、韓国国会国防委員会所属で「国民の力」のハ・テギョン議員が3月29日に明らかにした。

 ハ議員はこの日、国会の非公開懸案報告で、「北朝鮮が今回火星15型を打ち上げ火星17型だと偽装したこと、3月16日に試験発射があったが、これは空に上がりながら爆発したため」と報告したと述べた。

 3月16日にICBM火星17型を発射が失敗したため、24日にICBM火星15型を発射して成功したように偽装しているという内容だ。ミサイル発射時刻は3月16日午前9時30分と韓国国防省は特定している。

 北朝鮮が3月16日に試験発射したICBM火星17型は、発射後数キロメートル上空で爆発した事実も、韓米軍当局は認めている。国防部はただ、火星17型発射が失敗した原因について、国会に詳細な内容を報告しなかった。

 ハ議員は「爆発した高度は数キロメートル程度。そのため、ミサイルの破片が雨のように降り注いだようだ。住民もとても驚き、民間に被害があった」と伝えた。国会国防委員会の与党側幹事で「共に民主党」のキ・ドンミン議員は、ミサイルの破片の落下地点として「国防相の答えは民家ではないようで、畑に落ちたようだ」と報告したと伝えている。

 国防省は「火星17型として偽装した発射は、北朝鮮の対内的理由が圧倒的にある」と評価したという。ハ議員は「これまでこれほどの大きなウソをついたことはないという。映像を若干編集したり、少し編集操作といったウソをついたことはあるが、核実験をある程度実施しておき、規模を誇大にいったり、そんなことはないということはあったが、今回はとても得意なことが発生した理由は国内向けの理由だろう」という。米軍当局も、北朝鮮のミサイル爆発を監視したようだ。

 ハ議員は「米軍も肉眼で確認した。おそらく偵察衛星や偵察機から爆発を見たはずだ」と推測した。一方、韓国国防省は今後の北朝鮮の挑発について、7回目の核実験や火星17型をさらに発射するといった可能性があるとし、「多様なオプションについてきちんと備えており、米韓当局間で対応できる資産を詳細に検討している」と国会に報告した。
(2022年3月29日ソウル新聞)


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