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北朝鮮で進む教育機関の現代化事業

ニュースリリース|北朝鮮 Live!| 2022年03月26日(土)

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 朝鮮の各道、市、郡でモデルケースとなる学校の建設するなど、教育条件と環境を一新させるための事業が推進されている。教育委員会のリ・ジョンス副局長に話を聞いた。

 朝鮮労働党中央委員会第8期第4回総会では、教育部門で新たな世紀の教育革命の基本目的を、すべての学生を真の革命人材、有能な創造型の人材、社会主義後備隊として育てることと規定した。このため、秀才教育システムをより強化し、経済と国防をはじめあらゆる部門の核心、リードする人材となれる優秀な科学技術人材を大々的に育成し、地方と農村の教員人材を質・量的に強化し、教育条件と環境を現代的に改変するための事業を行うことを強調した。

 教育部門では教育条件と環境を改善するため、モデルケースとなる学校の建設と中間級以上の多機能化された教室の設営に注力している。2016年7月に新たに建設された平壌中等学院は、朝鮮の初級中学校、高級中学校のモデルケースとなっている。

 全国の市や郡で平壌中等学院をモデルケースとして教育施設と実験実習機材、体育機材などを現代化し、すべての教室を多機能型教室へと再生し、学校を自分が住む地域の教育単位のモデルケースとして作り替えようとしている。2021年には、全国的に200カ所あまりの学校をモデルケースと同水準のもので建設し、あるいはリニューアルした。1万数千の教室が中間級以上の多機能型教室へと替えた。

 全国のすべての小学校や中学校だけでなく、幼稚園も短期間でモデルケースレベルのものに替えるため、年次別計画を立案して、途中で止まることなくねばり強く推進できるように国家的措置もとられている。

 2021年に平川区域の未来幼稚園をはじめ、多くの幼稚園がモデルケース型の幼稚園である慶尚幼稚園レベルにリニューアルされ、30数カ所の学校がモデルケースとして建設、あるいはリニューアルされており、500の教室が多機能化教室となった。

 平壌市と各道、市では、2021年に得られた成果に満足せず、2022年の今年も教育条件と環境を改善するための計画を具体的に立案し、モデルケース型の学校建設やリニューアル・現代化事業を力強く行っている。現在の教育機関を設営するために必要な建設資材と物資をどう調達していくかを研究している。

 平壌市ではモデルケース型の学校建設と教育支援事業を重要な政策的課題として掲げ、組織政治事業を行っている。テレビなど78種に1万8000あまりの情報設備や資材、資金、教材を学校に送るようにしている。平壌市や慈江道、平安南道など多くの道や市、郡では厳しい条件の中でもモデルケース型の学校建設に実績を上げている。とくに慈江道の山間にある松源郡では、1、2年間で郡内のすべての学校をモデルケース型の学校として建設・リニューアルするという目標を立て、最前線でがんばっている。

 全国的に、まずは郡内のすべての学校をモデルケース水準に整えた郡となるのが目標だ。このほかにも黄海南道安岳郡、咸鏡南道咸州郡をはじめ少なくはない市や郡で、すべての学校を3~5年内にモデルケース型へ一新させるための事業計画を立て、注力している。



  • 平壌中等学院の教室

  • 平壌中等学院

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