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北朝鮮でバーチャル形式の情報化展覧会が開催

ニュースリリース|北朝鮮 Live!| 2021年12月11日(土)

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 人民経済の現代化、情報化が力強く推進されている。情報産業省情報化局のパク・ウォンソン次長と話を交わした。

―全国情報化成果展覧会2021がバーチャル展覧会方式で開催された。

 
北朝鮮では初のバーチャルでの展覧会として開催された。国家コンピュータ網に開設されていた「全国情報化成果展覧会」サイトで行われた。テーマは「自力更生と情報化ブーム」。開催の目的は国家経済発展5カ年計画の初年度の成果として、優秀な情報化や情報産業、及び情報技術の成果と製品を展示し広く紹介・宣伝すること。またそれらを交流・普及できるようにすることで、国の経済発展と科学技術発展を積極的に推し進めようということにある。

 3D、2Dの展覧会場には全国の約260の単位から出品された1000あまりの情報化に関する成果や、情報産業・情報技術に関する成果と製品を好きなときに、好きな場所で見ることができるようになった。3D展覧会では案内サービスロボットを任意の仮想ブースに移動させ、音声と画像の資料を通じてその単位の製品を参観できるようにした。2D展覧会では動画、図などを通じて展示品に対する紹介を受けられるようにした。

 また、AIプラグラム講演、発表会、評価などが行われ、各単位での成果と経験について交流・普及も活発に行われた。

――展示会への参加者数など規模はどうか。

 
情報産業部門から約110、科学研究部門から約30、教育部門約70、保険部門約20、その他60あまりの単位が参加した。情報技術の優秀企業の製品約50と情報化模範単位の製品約30、各種情報技術の優秀製品と情報技術の成果が1100ほど出品された。デジタル化、AI化の流れに合わせ、AI技術と、とくに高水準の顔面認識、音声認識、文字認識、指紋認識技術が導入された製品が参加者の関心を集めた。

 IoT基盤システム、クラウド環境での大容量資料分析システムと、コメやトウモロコシの予想収穫高評価プログラム、移動式温度測定ロボット、光学式道路温度測定器、移動式農業気象観測機などは、すでに人民経済の多くの部門で実際に利用されている製品だ。このほかにも、250ほどの教育情報システムと教育支援プログラム、130ほどの保健部門での情報技術に関する成果も出品された。

――今回の展示会がこれまでの展示会とは違う特色はどのようなものか。

 社会主義建設の全面的発展に関する思想が要求する条件、水準に合わせ、各道での情報化事業を地方経済発展の起爆剤としての質を向上させるきっかけとなったことだ。平安南道で石炭鉱業や農業、電力工業部門などからの切実な要求に合った成果を生み出し、黄海南道では科学農業ブームにとって追い風となる多くの成果を打ち出した。

――AI技術の発展状況はどうか。

 世界の流れに合わせて、AIに関するコンテストが顔面、音声、文字認識プログラムなどに分かれて高い関心を持って行われた。審査員からの話によれば、AIプログラムがこれまでと比べて正確さがはるかに増し、順位をつけるのに苦労したという。顔面、音声、カーナンバー認識プログラムでのコンテストに参加した単位数が前回と比べ2倍に増え、プログラムが課題を円滑に遂行できた。

 もう一つの特徴は、出品された情報技術と成果、経験などに対する交流がより積極的になったことだ。

――バーチャル展覧会に対する反応はどうだったか。

 出品者や参加者と多くの入場者が国の情報化に実質的に貢献できる展示会になったと評価されている。今回の展覧会開催で得た成果と経験に基づき、国の情報産業発展のためにより高い目標を立てようと本腰を入れている。




  • パク・ウォンソン次長

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