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2021年の北朝鮮経済成長率はプラス0.5%か

ニュースリリース|トピックス| 2021年09月22日(水)

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・コンサルティング企業のフィッチソリューションズが、「2021年の北朝鮮の経済成長率は0.5%」と発表。従前の3.5%成長から21年2月に2.5%、同年4月に0.5%へ下方修正。経済制裁、コロナ禍、長期にわたる国境閉鎖が経済不振の原因と指摘。

・それでも0.5%のプラス成長になるのは、2021年、22年は中朝貿易が増加傾向にあり、そのぶん経済成長のエンジンとして作用しうる。この3カ月間、中朝貿易は増加傾向にある。

・北朝鮮経済に詳しい米ジョージタウン大学のウィリアム・ブラウン教授は「プラス成長は考えられない。むしろ5%程度のマイナス成長ではないか」と指摘。2021年の中朝貿易は2020年より悪化。回復といってもあまりにも小さすぎて、回復するという根拠にはならない。貿易量も2020年より減少している。この3カ月間の中朝貿易の拡大傾向も、コロナ禍前と比べると10分の1の規模。

・政府が物価安定のために緊縮的な通貨政策を行っており、これは在来の市場の活動を制限するものになる。投資と消費は振るわず、経済状況は悪化するのではないか。

・大韓貿易投資公社の資料によれば、中国の対北朝鮮貿易で多くを占める遼寧省の場合、2021年上期は前年同期比85.4%減少(2億0500万ドル→3000万ドル)。広東省は同94.1%、浙江省22.8%、吉林省94%とそれぞれ大きく減少している。


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