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バイデン政権が北朝鮮政策の検討作業を終える

ニュースリリース|トピックス| 2021年05月01日(土)

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 バイデン政権の北朝鮮政策の検討作業が完了した。朝鮮半島の完全な非核化を目標都市、「注意深く測定された実用的な」アプローチだと米大統領府は明らかにした。

 ホワイトハウスのサキ報道官は4月30日、バイデン政権の北朝鮮政策の検討作業が終わったと発表した。サキ報道官は大統領専用機で行われたブリーフィングで作業が終わったことを明らかにし、今回の検討作業は「隙のない、徹底して行われたものであり幅も広い」と述べた。さらに、「われわれは外部の専門家とこれまでの政権担当者と緊密に議論した。われわれが進むべき道を彼らから学び、共有した教訓から導き出したもの」と説明した。

 米国務省も、北朝鮮政策の検討作業が終わったことを公式に発表した。ジャリーナ・ポーター首席副報道官は電話でのブリーフィングで、北朝鮮政策と関連した細かな内容は明らかにしないと述べながらも、政策の検討が終わったという事実を確認した。また、過去4つの政権が朝鮮半島の非核化という目標を達成できなかったことをはっきりと理解したと述べた。サキ報道官は「われわれの政策は一括妥結(grand bargain)達成に焦点を合わせておらず、戦略的忍耐に依存もしない」と述べた。

 また、「われわれの政策は北朝鮮の外交にかかっており、これを模索する細かな調整を施した実質的なアプローチ(calibrated practical approach)を要求する」と明らかにした。これに続き、「米国と同盟国、駐屯兵力の安保を強化する実質的進展を行うためのもの」と述べた。サキ報道官は「われわれはこの家庭のすべての段階において韓国や日本、他の同盟国と常に協議しており、今後もそうする予定だ」と繰り返し強調した。

 ワシントンポスト紙は、「バイデン大統領が先週、トニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官、ジェイク・サリバン大統領国家安全保障補佐官、マーク・ミリー統合参謀本部議長から、この数カ月間検討を重ねてきた北朝鮮政策について最終的な報告を受けた」と報道したことがある。

 バイデン政権が北朝鮮政策の検討終了を発表したのは、政権発足から100日目だ。バイデン政権は発足直後、北朝鮮政策を全面的に再検討すると明らかにし、この数カ月間にわたって北朝鮮の核とミサイルプログラム廃棄のための方案を検討してきた。政権高官はワシントンポストとのインタビューで、北朝鮮との交渉において「一括妥結」や「オール・オア・ノッシング」のようなアプローチを追求しないと述べ、完全なる非核化を目標に「段階的合意」を推進することを決定したと述べている。この当局者はまた、バイデン政権は非核化という最終目標を達成する時まで、北朝鮮に対する制裁圧力を維持すると明らかにした。

 カギは、北朝鮮の部分的非核化措置に対する大華として、米国が制裁緩和を提供するかどうか。この点について、他の高官はワシントンポスト紙に対し、バイデン政権の北朝鮮政策は「慎重に調整された外交的アプローチだ。非核化という最終目標を持っており、北朝鮮の段階的に措置に制裁緩和を提供する準備ができている」と述べた。

 この当局者はまた、バイデン政権の対北アプローチは、2018年の米朝首脳会談で署名されたシンガポール合意とは違う、他の合意を基盤とするだろうと明らかにしている。そのほかにも、当局者らは同紙にバイデン政権は中国と北朝鮮問題で協力し、国務省北朝鮮人権特使を任命する予定だと明らかにした。また、バイデン政権が新たな北朝鮮戦略を北朝鮮側に伝える計画だと述べている。(VOA、2021年5月1日)


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