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教育システムの改善に積極的な北朝鮮

ニュースリリース|北朝鮮 Live!| 2021年01月30日(土)

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 教育システムをより改善し教育内容を実用化、現代化、総合化するための事業において成果が出ている。これについて、教育委員会副局長のホン・デヨン氏(53)に聞いた。

――現在の教育システムをより改善する事業はどのように進んでいるのか。

 2020年に教育システムを改善することで多くの成果が出てきた。多くの職業技術大学を統合整理し、職業技術教育システムがより拡充された。また、各大学の特性に合わせて一貫した教育システムを実現するための事業が活発に行われている。

 大学では教育綱領を新たに作成し、多くの学科の教育内容を実用化、総合化、現代化した。2017年から多くの分野の技術高級中学校(高校)が設立され、2021年には全国で190あまりの技術高級中学校が新設される。これにより、学生らの完成した中等一般知識と、一つ以上の現代的技術を持つ人材を育成できるようになった。これ以外にも、働きながら学べる教育システムがより拡充され、全人民科学技術人材化という目標を実現するためのしっかりとした土台が固められた。

 また、国のすべての教育機関では、時代に合った教育方法へと改善するためあらゆるアイデアが出され、実践されている。例えば咸興水利動力大学では、教育の内容と現実発展の要求に合わせて仮想現実(VR)技術を教育に積極的に導入することに注力している。

 まず、教員らに仮想現実技術に関する教育を行い、すべての教員が習熟できるようにした。講座ごとに仮想現実技術導入案を提出させ、意義のある核心的な提案については資源を集中して進められるようにしている。とくに「開発組」という組織を別途設置して、ここが仮想現実技術事業を主導しており、ここに多くの成果を出している。

 水力鉄筋コンクリート構造学科の教授陣は、水力発電所内部の構造と発電機のタービン構造、作用原理を現実どおりに再現し、学生らにリアリティを持って学習できるようにしたことで教育効果が高まっている。2020年には数十件の仮想現実技術を応用した教育方法を作成され、2021年にもその成果をさらに拡大させている。

 一方で、効果的な教授方法を積極的に導入するようにしている。教育案を教育内容叙述形式で作成していたこれまでの方法から抜け出し、教育案自体がそのまま理解できる教育方法に一元化した。すなわち、教育案を教育内容に対する問題提起、講義、解説論証などの方法で作成することにしたことで、学生たちが主導的な学習者、探求者となって教育内容の結果を自ら導出できるようにしている。

 これとともに、教育方法の確立とデジタルメディア作成、実験器具作成のための社会主義的競争を多様に組織し、教員らの想像力を積極的に刺激し、彼らが教育方法の改善に積極的になるようにしている。

 教育部門でも、現代化、情報化が活発に推進されているが、ほぼすべての大学で教育用情報技術製品を積極的に開発・利用している。実際に、金日成総合大学では学生らが自主的に学習して教育内容を理解できる教育コンテンツを短期間で作成できるようにする録画型リモート講義コンテンツを作成して利用している。金策工業総合大学でも講義案にしたがった教育コンテンツを作成し、高等教育部門でリモート講義を受けられるようにし、受講生の自主学習コンテンツを具体的に理解できるような新たな学習支援プログラムを開発・完成した。

 張哲九(チャン・チョルグ)平壌商業大学では、マルチメディアコンテンツを利用したデジタル化教育案をはじめ800件あまりの核心的な教育方法を作成した。大学が持つ商業サービス部門の学術センター、情報センターとしての使命に合わせ、遠隔学術討論会を正常に進め、商業部門の教育機関に対する学術指導と共に多くの教育方法や最新の科学技術資料、教育方法などを普及させている。

 専攻・副専攻、外国語の実力を高めるためのコンテストなどにより教員の教育者的資質を高められるようにし、全国的な教育コンテストで大学の教員らが優秀な評価を受け、その経験が一般化されている。




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