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金正恩委員長がコロナウイルスの防疫策強化を指示

ニュースリリース|トピックス| 2020年02月29日(土)

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 これまで公開活動を自制してきた北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長が、世界的に拡散している新種のコロナウイルスを遮断するために防疫の強化を指示し、さらに人民軍の合同打撃訓練の指導も行った様子が公開された。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は2月29日、金委員長が朝鮮労働党中央委員会政治局拡大会議を開き、コロナウイルスの拡散を防ぐために超特級の防疫措置をとる問題などが深く討論されたと報道した。

 金委員長は「手がつけられないほどに拡散しているこの伝染病(コロナウイルス感染症)が、わが国に流入した場合に生じうる影響は深刻だ。中央指揮部の士気と統制に国のすべての部門、すべての単位が無条件に絶対服従し、対策を徹底する厳格な規律を確立すべきだ」と述べ、すでに行われている国境封鎖と防疫対策もより徹底して行えと指示した。

 同通信は「最近、党中央委員会の一部幹部の中に、重大な不正不敗現象が発生した」と明らかにした。この問題について、処罰措置として政治局委員兼労働党副委員長のリ・マンゴン党組織指導部長と、パク・テドク党農業部長が現職を解任された。

 金委員長は2月28日には人民軍部隊の合同打撃訓練の現場を直接訪れ、訓練を指導した。北朝鮮人民軍は軍別訓練を終え、合同打撃訓練を行っているが、金委員長が指導した現場もこのような訓練の一つだと思われる。
(韓国「ソウル新聞」、2020年2月29日)


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