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国家プロジェクト・元山葛麻観光海岸観光地区の現状は?

ニュースリリース|北朝鮮 Live!| 2018年07月16日(月)

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 朝鮮で元山(ウォンサン)葛麻(カルマ)海岸観光地区の建設に、国内外からの関心が集まっている。この観光地区は、2018年元日に金正恩・朝鮮労働党委員長が発表した新年の辞でも紹介された、一大プロジェクトだ。同プロジェクトに携わる国家建設監督省のキム・チョル部員に、現在の状況を聞いた。
 

——海外観光地として建設されている元山葛麻地区はどのような地区なのか。

キム:北朝鮮の日本海側・元山湾の南部に位置する葛麻半島は元々島だったのだが、花崗岩からの砂が波に洗われることによって積み重なって陸続きとなった場所だ。南北に広がった半島の北部は起伏が少ない低い丘陵となっており、海岸線が全般的にすっきりと広がっている。そのため、海水浴やサーフィンなどのマリンスポーツに有利な場所だ。
 

——交通の面で便利な点はあるか。

キム:近くに葛麻空港がある。国内外の観光客はこの空港から多くの観光地、たとえばと元山金剛(クムガン)山国際観光地帯を行き来できる。
 

——元山葛麻海岸観光地区の建設状況について教えてほしい。

キム:同観光地区の面積は数百ヘクタールに達する。日本海の名勝地の海岸側に海岸観光区域、休養区域は12地区と二つに分けて建設されている。ホテルなどが十数棟建設されており、自炊ができるレジデンスタイプの宿泊施設と民泊が数十棟建設される。

 屋内ウオーターパークと野外ステージをはじめ、多くの施設が周囲の自然環境に合わせて造られており、かつ施設ごとの特性と収容能力を考えて建設されている。

 ユニークな建築物としては、観光客の興味を引きそうな休養区域2に位置する民族文化体験区がある。これは、高麗医院や朝鮮の伝統的な家屋、朝鮮の伝統服のお店、テコンドー場、アーチェリー場などが建設されている。これ以外にも、観光客の生活上の便宜を図る施設と海水浴場も建設されている。
 

——建設はいつから始まったのか。

キム:今年20181月に金正恩・朝鮮労働党委員長の新年の辞で提示された後に始まった。内閣をはじめ省庁などの中央機関と全国の建設関係単位が動員され、設計と施工、資材の確保などの措置が執られた。
 

——建設状況は。

キム:膨大な面積の土地造成・整理事業や道路などの基盤整備が行われ、百数十に上る基本建築物の骨格工事と外装工事が完成した。この5月には、多くの棟の建築物骨格工事が完成し、いまは外装と屋根の工事を進めている。

 現在、数十棟あまりの公共建築物と民族文化体験区の外装・内装の作業、屋根の工事が最終段階で進んでいる。軍隊から派遣された労働者は宿所サービス施設の骨格工事を終えたのに続き、外部の屋根工事も全体の7割を終えた。平壌市旅団の兵士も20数カ所の対象の骨格工事を終えた。全区間の道路整備作業が終了し、基本配管網、区画内配管網工事をはじめ十数万メートルのインフラ配管網工事が推進されている。

 海岸公園のインフラ網工事と海水輸送管設置工事が終わり、区画内のインフラ工事が進んでいる。数キロメートルの海岸道路に屋台などのお店、清涼飲料水販売店、海洋スポーツ用の器具サービス施設が作られている。

 現代的なホテルと宿所、映画館、商店など基本建設対象とともに、海水浴場地区建設を建設するという目標の下、工事を立体的に進めている。設計と骨格形成、内装・外装をいち早く終え、すべての作業対象は最終段階へと入った。
 

——金委員長は今年5月に現地指導され、建築物の質を最高レベルで建設するよう強調した。

キム:すべての施工単位で設計と施工基準、建設工法を守り、建築物の質を最高レベルにするために作業を進めている。対象建設工事の進行状況に合わせ、芝生や木などを最短期間で植えることができるようにするための準備も行っている。現在まで建設現場周辺に40数種で4万本の植樹を行い、40ヘクタールの芝生を植えるようにしている。

 省庁や中央機関と全国の工場や企業所で増産活動、イノベーション活動を行っており、工事設備と資材を円満に生産できるようになっている。楽浪栄誉軍人樹脂日用品工場と興南肥料連合企業所、平壌326電線工場、大同江電機工場、安州ポンプ工場、汶川バルブ工場など多くの単位で科学技術を応用した生産が最高潮に達しており、鉄道運輸部門で設備、資材を適時に運搬できるようになっている。

 

 



  • 建設現場

  • 資材も全国体制で供給されている

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