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北朝鮮で続く​携帯電話ブーム、利用範囲もさらに拡大中

ニュースリリース|北朝鮮 Live!| 2018年01月07日(日)

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 平壌市民の間で、新型の携帯電話機は人気商品の一つだ。すでに携帯電話加入者数は350万人を超えている。北朝鮮で主流は第3世代の移動通信だが、平壌・未来科学者通りアリラン情報技術製品商店の責任者であるハン・ジョンヨさん(38)に、平壌市民の携帯電話購入動向などについて聞いた。

―商店はいつオープンしたか。

ハン:2014年10月に未来科学者通りに金策工業総合大学教育者住宅が建設されてからオープンした。

―商店の中に入ると、金正恩・朝鮮労働党委員長が2回、この商店を訪問したようだが。

ハン:金当委員長は2014年10月に金策工業総合大学教育者住宅が建設された時と、15年10月に未来科学者通りが完成された時の2回、ここを訪問された。科学者や教員に対するサービスをきちんとできるように指導された。
 
―商店ではどのような携帯電話が販売されているのか。

ハン:「アリラン」ブランドの携帯電話機を販売している。
 
―最近の新商品はあるか。

ハン:「アリラン」161型だが、スリムで重さも120グラム。同様な携帯電話と比べ3分の1の重さだ。機能も指紋認識技術が導入され、セキュリティ面も強化された。

―「アリラン」以外にもほかのブランドはあるか。

ハン:「平壌」があり、今年新たに販売された「つづじ」(チンダルレ)ブランドの携帯電話もある。
 
―種類はどれほどあるか。
 
ハン:2種類があるが、一つは機能型(ガラケー)、もう一つは人気の高い知能型携帯電話(スマートフォン)だ。北朝鮮では第3世代移動通信サービスが2008年12月から始まったが、2018年は移動通信サービスが始まって10年になる。携帯電話に対するユーザーの需要と関心は徐々に高まっている。携帯電話は便利だと認識され、携帯電話への人気はますます高まっている。
 
―どのような点が人気を得ているのか。
 
ハン:携帯電話機の新しい、かつ多様な機能に人気が集まっている。「アリラン」161型は指紋認識技術があり、「平壌」2419型は知能呼び出し機能があるが、通報文や住所録、通話記録上、特定した名前を別に呼び出さなくても携帯電話を耳に近づければ自動呼び出しや応答ができるようになっている。もちろん、携帯電話のデザインや色が人気を集めているのも事実だ。
 
―携帯電話の人気はとにもかくにもその便利さにあると思う。
 
ハン:移動通信サービスが始まって以来、これまで携帯電話を利用する各種プログラムが多く開発され、人々の学習と生活がとても便利になっている。知識習得はもちろん、祝日や季節に合う料理レシピプログラムや健康長寿、病気治療に必要な常識を教えるプログラム、老若男女が余暇を楽しむゲームもある。おもしろくて便利で多様な機能アプリの開発で、携帯電話が人々の日常生活により近くなった。
 
―ほかにどのような機能があるか。
 
ハン:資料閲覧と遠隔教育、電子商取引サービスが活発になっている。「労働新聞」などの新聞と図書、雑誌と朝鮮中央テレビの動画を見ることができる。
 
―携帯電話を通じた遠隔教育について説明してほしい。
 
ハン:2010年から本格的に実施された遠隔教育は、金日成総合大学や金策工業大学、金亨稷師範大学、平壌外国語大学などを中心大学として行われている。遠隔教育大学の学生は知能型携帯電話の「理想」アプリを起動し、自分が通う大学の課程を選定し、授業を受けることができる。携帯電話で科学技術殿堂のホームページにも接続し、必要な科学技術資料なども閲覧でき、人民全体が知識型勤労者として準備している。このほかにも、無線サービスが黎明通りと未来科学者通りなどで試験的に行われている。
 
―携帯電話を通じて電子商業も活発に行われているようだが。
 
ハン
:「玉流」「緑葉」「万物像」などいくつかの電子商取引サービスを行う機関が発足している。「玉流」の場合、市民らは自宅や職場において携帯電話で電子商業プログラムに加入し、商品を検索、選定、購入している。市民らは必要な商品を携帯電話で閲覧し、電子決済カードで購入しており、サービス単位は購買者の要求に沿って配送サービスも行っている。働いている女性が商店に行かなくても商品を簡単に買うことができ、とても便利だという。各工場で生産する同じような種類の商品を購買者が自分の好みに合わせて買うことができ、商品生産者の原価節約と質の向上にもつながっている。
 
―「平壌」「アリラン」「つつじ」などの携帯電話のうち、もっとも人気があるのはどれか。
 
ハン:購入者の好みがあるので、人気もそれぞれだが、最近若い人たちに人気なのが「アリラン」だ。低価格なのがいいと言う人もいるが、高価格でも機能が価格に見合っているのがいいと考える消費者が増えているようだ。
 
―新型の携帯電話に対する需要が新商品開発に反映されているか。
 
ハン:「アリラン」であれ「平壌」であれ、ユーザーの評価はその製品の命だ。開発単位ではユーザーの意見を総合して新製品の開発に反映している。旧正月に合わせ、新型の「アリラン」が出荷される予定だ。





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