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電力増産の現場はどうなっているか

ニュースリリース|北朝鮮 Live!| 2017年07月23日(日)

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 北朝鮮の電力事情は改善されているという。では、電力増産の現場はどのような状況なのか。瑞川発電所建設連合式部中央常務副責任者であるパク・チョンリョン氏(56)から電力増産の状況を聞いた。

電力増産のための国家的措置は何か。

パク:いま北朝鮮では、経済強国建設においては電力問題を解決することが重要だと認識している。そのため、電力問題を解決するために全党的、全国家的に注力している。

 まず、これまでの発電所を整備・補強して電力生産を最大限増やしこと。そして瑞川発電所の建設をはじめ、発電能力を新たに増やし、さらには自然エネルギーを積極的に利用して厳しい電力問題の解決に向けて最大限努力している。

 2017年5月18日に瑞川発電所建設の着工式が行われた。一方、今年4月には全党、全軍、全民が総動員されて瑞川発電所建設を最短期間で完工できるようにするための朝鮮労働党中央委員会、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会、朝鮮民主主義人民共和国内閣による共同決定書が発表された。

瑞川発電所の建設は偉大なる首領様の切実なる偉勲だと聞いた。

パク
:金日成酒席はかつて1990年2月に、金剛山発電所(当時)建設関係部門幹部協議会において、今後、瑞川発電所の工事をより多く行う新たな水力資源開発方式を受けいれて大々的に建設すべきだと教示された。そして1991年1月、経済部門責任幹部協議会をはじめ数回の会議において、瑞川発電所の設計検討と建設対策を立案するための問題、その展望に至るまで明らかにされた。

 金正日総書記も2000年1月と5月など数回にわたって瑞川発電所建設と関連した綱領的教示をされた。

金正恩党委員長は2016年の朝鮮労働党第7回大会での報告で、大規模な瑞川発電所を最短期間で建設することに対する課業を提示された。

パク
:金正恩党委員長は、以前から瑞川発電所を最短期間で建設するという課業を提示され、建設総計画図を経済的実利を保障するという原則において完成するように指導され、建設において発生する問題を一つ一つ了解され、対策も立てられた。

 たとえば2015年8月には瑞川発電所建設上の問題を具体的に了解され、建設に関連する課業を注視され、その準備を行うよう指示を受けた。2016年4月に大規模瑞川発電所建設を短い期間で終える目標を立て、実行するための問題を明らかにされ、5月にはこの建設に全党、全軍、全民を総動員させることと多くの投資がかかる発電所を階段式で建設することについても教示し、建設力量編成にも深い関心を示された。

 さらに同年12月には、発電所建設において実利をきちんと考えなければいけないと述べられ、水力発電所建設にかかる労力と資材、電力1キロワット当たりの原価を計算するように述べられた。

 金正恩党委員長のこのような意志と指示により、設計集団が現地踏査と設計検討を行う過程において、電力生産量に比べて費用がかかることをなど実利に合わない問題点を指摘した。そして数十年間も公認されてきた水力発電所設計法を革新し、ダムを2つ減らし、初期設計と比べ建設にかかる資材などを半分に減らす総計画図を完成させた。

瑞川発電所の規模はどうなっているか。

パク:
鴨緑江で最も大きい第1支流であるチャンジン江とホチョン江、カリム川をはじめいくつかの支流の川の水を利用して発電するいくつかの基本ダムと発電所、数百里のトンネルが含まれている。数百メートルの落差を利用して数十万キロワットの発電能力を持つようになる、わが国の水力発電所建設史上、最大規模となる大発電所だ。

建設工事における最大の難問となっているのは何か。

パク:瑞川発電所は水を通すトンネルの長さが長いことが特徴だ。基本トンネルの総延長キロだけでも百数十キロメートルになり、そのトンネルに通すための水路も数十キロメートル建設しなければならない。1990年代の朝鮮の奇跡とされるアンビョン青年発電所が100里のトンネルで有名だが、それと比べても数倍となる工事量だ。もともと水路トンネル工事事態がダム工事よりも難しく、その長さも数百里となることで、今回の瑞川発電所建設は水路トンネル建設戦闘だと言っても過言ではない。

工事の目標とその展望はどうか。

パク:
建設は1段階と2段階に分けて進められているが、1段階の工事期間には数十キロメートル区間の1号トンネルと5号発電所とダム、6号発電所を建設する。

いまどのような事業が推進されているのか。

パク:
水路トンネル建設に必要な強力な建設力量が現地に投入されている。朝鮮人民軍部隊、各道の突撃隊とともに、黄海南道水路トンネル工事とチョンチョン江・平南灌漑自然流水通路建設に参加した単位もここに来ている。

 連合指揮部では短期間で瑞川発電所1段階工事を必ず終え、2段階建設に進む目標を立てている。これにより、各単位が一斉に現場に機動展開を終え、仮設工事とともに水路トンネル工事のための準備を整えている。

 瑞川発電所建設に参加した人民軍軍人と建設者らはともに先んじ、ともに学ぶ運動、経験交換運動など率先して行っており、1段階工事を予定通りに、勝利的に終わらせる熱意であふれている。
 




  • 瑞川発電所の現場

  • パク・チョンリョン氏

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