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【北朝鮮 Live!】「全民科学技術人材化」を支える科学技術殿堂

ニュースリリース|北朝鮮 Live!| 2016年08月14日(日)

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2016年1月1日、平壌を流れる大同江の中州に、さまざまな機能を持つ「科学技術殿堂」が竣工した。朝鮮労働党第7回党大会で「全民科学技術人材化」を重要な課業として打ち出した北朝鮮政府は、この殿堂の運営に多大な関心を寄せている。
 
この科学技術殿堂で副総長を務める、何正福(ハ・ジョンボク、45)氏に、科学技術殿堂が設立された意義や今後の展望などを聞いた。
 
―科学技術の殿堂の使命は何か。
 
副総長:われわれの科学技術殿堂は老若男女であれば誰でも訪問でき、学ぶことができる。全国で生じる科学技術的な問題に対し、解決に必要な資料の提供などを保障する。いわば、科学技術普及のための中心基地だ。
 
金正恩党委員長は労働党第7回大会で発表された中央委員会事業総括報告において、科学技術殿堂を中心として全国的な科学技術知識の普及網を形成し、最新の科学技術に関する資料が中央から地方の末端に至るまで、水が流れるように普及されるようにすべきだと述べた。殿堂には人類の科学技術文明が集大成されデジタル化されており、誰でも必要な資料を習得し、交流を進めることができる。また、整然としたコンピュータ網が備わっている。党大会の事業総括報告に接した後、われわれはそういった普及事業に一丸となって乗り出している。
 
―どのような事業に力を入れているか。
 
副総長:われわれは今、外国語資料を利用するためのシステムを無人化することができないかどうか、党大会で提示された課業貫徹のために200日戦闘に繰り出した勤労者に科学技術資料を普及するために必要なこと、さらに先進の科学技術資料を翻訳して朝鮮語の資料蓄積を確実に増やすためにはどうしたらよいかなどに注力している。
 
―具体的にはどのような事業か。
 
副総長:外国語の電子図書において、タイトル、著者、出版年度など目録の作成を迅速、かつ正確に検索できる無人化作業は、情報の量を増やし、必要な資料を適時に探すために必ず必要な問題だ。われわれの研究グループは党大会以降、継続してこの事業に情熱を持って推進しており、現在目標到達までの70%を突破した。また短期間で全国の多くの科学技術普及室を殿堂の科学技術普及網に連結されており、資料注文サービスも進められている。また、一般の翻訳体系を新たに開発し、翻訳能力を持つ人が広範囲に利用できるようにすることで、外国語の資料の量を急速に増やしている。
 
―注文サービスについて知りたい。
 
副総長:注文サービスは一種の代理検索サービスとして、専門家からの助言を受けながらより詳細に、十分な資料を提供できるようになった。これに対する反応は相当いい。実際に、このサービスに加入してからまだ日が浅い国家科学院設計研究所は、すでに多くの科学技術資料の注文サービスを受けている。これにより、設計において設計士の視野を広げることができ、自ずと成果を上げられるという。黄海南道殷栗(ウンリュル)郡科学技術委員会でも、注文サービスを通じた資料を利用して、地力に影響を与えないが効果の高い植物成長促進剤と、家庭では使えない低熱炭を金属も焼くことができる高熱炭へと作り出せる塩素添加剤を開発するなど、研究成果を上げているという。
 
―今後の展望は何か。

 
副総長:われわれは、科学技術普及室ネットワークを効果的に利用できるように、その質的レベルを高めていく。情報サービス事業における人材をしっかりと組織することに注力している。また、他国の科学技術普及期間との交流を活性化させ、多くの資料を構築することとともに、わが国で出された成果を宣伝・普及するための事業も進めようとしている。そのため、全民科学技術人材化を科学技術強国の重要な課業として打ち出した朝鮮労働党の意志を貫徹することにおいて、先覚者、普及者としての本分を尽くしていく。



  • 科学技術殿堂の何正福・副総長

  • 科学技術殿堂

  • 科学技術殿堂は、最新の科学技術が全国に普及されるようになっている

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